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プロフィール
HN:
椎名あずみ
年齢:
124
HP:
性別:
女性
誕生日:
1900/10/31
職業:
お薬と雑貨の販売員
趣味:
空を見る 史跡・神社仏閣巡り
自己紹介:
おチビだけど、社会人。おチビだけど、会社員。
中学生とか高校生に間違えられるけど、お肌の曲がり角は過ぎたいい大人。
空を見上げるのが好きで、縄文~平安時代までの歴史が好き。
新聞の一面の下にある、広告記事(歴史本関係広告)は逃せません。
中学生とか高校生に間違えられるけど、お肌の曲がり角は過ぎたいい大人。
空を見上げるのが好きで、縄文~平安時代までの歴史が好き。
新聞の一面の下にある、広告記事(歴史本関係広告)は逃せません。
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チビで大人=コトナの日々の出来事を綴るブログ
HOME≫≫[PR]≫腐女子≫盟学小話2
![](http://bfile.shinobi.jp/6109/dog.gif)
![](http://bfile.shinobi.jp/6109/saku.gif)
盟学小話、続いております。笑
では、BLだとわかっていて、尚且つそれでも良いのだ。という方のみ、ご覧下さい。
では、BLだとわかっていて、尚且つそれでも良いのだ。という方のみ、ご覧下さい。
麻姫ちゃんは結構毒舌です。
容赦ありません。
兄の麻人のことだって、お母さんに咎められなければ呼び捨てです。
咎められて初めて「お兄ちゃん」と呼びます。
そんな麻姫ちゃんによる、兄とその友達たちへの見解。
ご覧くださいませ~
高田麻姫の見解 2
「ねぇねぇ、麻人さぁ。24日あたりって、何かするの?」
大学生になって1人暮らしを始めた麻人が、セーターをとりに帰ってきた。
冬物の洋服を鞄につめていく麻人に何気なく言ってみると、鞄のファスナーに指を挟んだ。
相変わらず、変なところで器用だ。
何か隠したいことがあるに違いない。
「何かするって…?」
物凄く動揺しているのか、こちらを見ようともしなければ、声も上ずっている。
「お母さんがケーキはどうしようかしらって言ってたから」
「ああ、なんだ。クリスマスケーキな」
毎年クリスマスはホームパティとはいえないが、家族そろって鶏肉を食べてケーキを食べる。
1人暮らしを始め、季節の変わり目くらいにしか顔を見せない麻人。
彼女ができて、2人で過ごすんじゃないかとか、お母さんが変な気を回しているのだ。
どちらかといえば、2人で過ごすというよりも、数組のカップル(古)でクリスマスパーティーをするという方が、麻人の現実だと思うのだけれど。
「悪いけど、今年は友達同士で忘年会になりそうだな」
麻人はそう言って笑った。
ほら、私正解。
「クリスマスイブに忘年会?みんな寂しいんだねー」
そう言うと、麻人の顔がひきつった。
「あ。もしかして、何人かは彼女連れてきたりするの?」
「うん?ああ、そうみたいだな。わざわざクリスマスイブに友達の集まりに参加しなくてもいいのになっ」
麻人は苦笑いしながら、鞄のファスナーを閉じた。
「御三家の柳田君と比女谷君とか…大村君も参加するの?」
言うと、麻人の動きが止まった。
「お前…御三家って、何で知ってるんだ?」
ぎぎぎぎぎぎ…とパーツとパーツが擦れるような音が聞こえてきそうなカンジで、麻人が私を見上げた。
「有名だよ?もう2年くらい前から、うちの学校でも噂だし」
私は麻人とは違い、麻人より少し偏差値が高い日本でも有名な私立大学の付属高校に通っている。
学校は違うけれど、盟学御三家三美の噂はかなり広い範囲に広がっている。
「言っておくけど、私の兄弟が麻人なんだなんて、言ってないから安心して」
中学時代の噂が広がったとき、妹の私はよく「紹介しろ」と迫られた。
それがうざったくて、高校時代からの派手な御三家の噂が流れたときは、敢えて他人のふりをした。
どんなに家族で揃って出かけていた時に目撃されようとも、他人のふりをした。
だって、物凄く恥ずかしい。
自分の兄の写真が、アイドルの生写真のように知らない人に売れ、財布や定期入れ、手帳に入れられている。
麻人。お前はなんなんだ!
そしてあんたらは本気なのか!
――って、思いたくもなる。
「恥ずかしいもん」
本気で本音を言うと、麻人は傷ついたのか、顔を伏せた。
なんかちょっと、可哀想か。
別に麻人が好きで「御三家」だなんだなんて言われてるわけじゃない。
勝手に言われて、勝手に噂になってるだけだ。
麻人もいい迷惑だと思っているに違いない。
でも、そのわりには「御三家」「三美」の仲は凄く良いという噂だ。
私は麻人以外では安藤君としか会ったことはないけれど、きっと気の合う仲間なのかもしれない。
麻人は玄関でお母さんに大きな紙袋を手渡されていた。
紙袋の中身は、昨日お母さんが必死になって集めていた日用品や食材だ。
玄関で靴を履いている麻人の背中を見ていたお母さんは、まだ渡し足りないのか、台所へと引き返していった。
「ねぇ、麻人」
「んー?何だ」
「今度の忘年会、安藤君がちゃんとクリスマスイブだって意識してくれるといいね」
再びさりげなく言うと、今度はむせ始めた。
酷いむせ方だ。
しょうがないから、後ろから背中をさすってやると、麻人はなみだ目で私を振り返った。
「お前…」
「麻人は安藤君に夢見すぎ。下手な遠まわしなやり方じゃ、クリスマスイブに2人っきりにもなれないよ」
言うと、麻人の顔は一気に赤くなっていった。
麻人はロマンチストだ。
――いや、ドリーマーといった方が正しいのかも。
きっと今年のクリスマスイブは仲間たちとの忘年会の後、麻人の部屋で2人きりになって、2人でしかできないことをして、甘い夜を過ごそうと思っているに違いない。
プレゼントの交換 → 甘い言葉 → ピ――――(放送禁止っていうか、想像したくない)
絶対に↑こういう流れを頭の中で妄想している。
安藤君が麻人に体を寄せて、「高田、好きv」とか言って貰えると思っている。
絶対に思っている!!!
でも、あの安藤君じゃありえないから。
麻人はきっと、安藤君を今まで付き合ってきた女の子と同じように思っている。
「好き」に差がないということなんだろうけれど、相手は男だし。
女の子のように、プレゼントを貰ったり、ロマンチックなところに遊びに行ったり、甘い夜を過ごすことに夢みたり、そんなことはあり得ない。
何よりも、相手は安藤君なのだから。
それでも多分、きっと、麻人は安藤君に夢を見るんだろう。
安藤君に甘えられる、幸せな夢を。
容赦ありません。
兄の麻人のことだって、お母さんに咎められなければ呼び捨てです。
咎められて初めて「お兄ちゃん」と呼びます。
そんな麻姫ちゃんによる、兄とその友達たちへの見解。
ご覧くださいませ~
高田麻姫の見解 2
「ねぇねぇ、麻人さぁ。24日あたりって、何かするの?」
大学生になって1人暮らしを始めた麻人が、セーターをとりに帰ってきた。
冬物の洋服を鞄につめていく麻人に何気なく言ってみると、鞄のファスナーに指を挟んだ。
相変わらず、変なところで器用だ。
何か隠したいことがあるに違いない。
「何かするって…?」
物凄く動揺しているのか、こちらを見ようともしなければ、声も上ずっている。
「お母さんがケーキはどうしようかしらって言ってたから」
「ああ、なんだ。クリスマスケーキな」
毎年クリスマスはホームパティとはいえないが、家族そろって鶏肉を食べてケーキを食べる。
1人暮らしを始め、季節の変わり目くらいにしか顔を見せない麻人。
彼女ができて、2人で過ごすんじゃないかとか、お母さんが変な気を回しているのだ。
どちらかといえば、2人で過ごすというよりも、数組のカップル(古)でクリスマスパーティーをするという方が、麻人の現実だと思うのだけれど。
「悪いけど、今年は友達同士で忘年会になりそうだな」
麻人はそう言って笑った。
ほら、私正解。
「クリスマスイブに忘年会?みんな寂しいんだねー」
そう言うと、麻人の顔がひきつった。
「あ。もしかして、何人かは彼女連れてきたりするの?」
「うん?ああ、そうみたいだな。わざわざクリスマスイブに友達の集まりに参加しなくてもいいのになっ」
麻人は苦笑いしながら、鞄のファスナーを閉じた。
「御三家の柳田君と比女谷君とか…大村君も参加するの?」
言うと、麻人の動きが止まった。
「お前…御三家って、何で知ってるんだ?」
ぎぎぎぎぎぎ…とパーツとパーツが擦れるような音が聞こえてきそうなカンジで、麻人が私を見上げた。
「有名だよ?もう2年くらい前から、うちの学校でも噂だし」
私は麻人とは違い、麻人より少し偏差値が高い日本でも有名な私立大学の付属高校に通っている。
学校は違うけれど、盟学御三家三美の噂はかなり広い範囲に広がっている。
「言っておくけど、私の兄弟が麻人なんだなんて、言ってないから安心して」
中学時代の噂が広がったとき、妹の私はよく「紹介しろ」と迫られた。
それがうざったくて、高校時代からの派手な御三家の噂が流れたときは、敢えて他人のふりをした。
どんなに家族で揃って出かけていた時に目撃されようとも、他人のふりをした。
だって、物凄く恥ずかしい。
自分の兄の写真が、アイドルの生写真のように知らない人に売れ、財布や定期入れ、手帳に入れられている。
麻人。お前はなんなんだ!
そしてあんたらは本気なのか!
――って、思いたくもなる。
「恥ずかしいもん」
本気で本音を言うと、麻人は傷ついたのか、顔を伏せた。
なんかちょっと、可哀想か。
別に麻人が好きで「御三家」だなんだなんて言われてるわけじゃない。
勝手に言われて、勝手に噂になってるだけだ。
麻人もいい迷惑だと思っているに違いない。
でも、そのわりには「御三家」「三美」の仲は凄く良いという噂だ。
私は麻人以外では安藤君としか会ったことはないけれど、きっと気の合う仲間なのかもしれない。
麻人は玄関でお母さんに大きな紙袋を手渡されていた。
紙袋の中身は、昨日お母さんが必死になって集めていた日用品や食材だ。
玄関で靴を履いている麻人の背中を見ていたお母さんは、まだ渡し足りないのか、台所へと引き返していった。
「ねぇ、麻人」
「んー?何だ」
「今度の忘年会、安藤君がちゃんとクリスマスイブだって意識してくれるといいね」
再びさりげなく言うと、今度はむせ始めた。
酷いむせ方だ。
しょうがないから、後ろから背中をさすってやると、麻人はなみだ目で私を振り返った。
「お前…」
「麻人は安藤君に夢見すぎ。下手な遠まわしなやり方じゃ、クリスマスイブに2人っきりにもなれないよ」
言うと、麻人の顔は一気に赤くなっていった。
麻人はロマンチストだ。
――いや、ドリーマーといった方が正しいのかも。
きっと今年のクリスマスイブは仲間たちとの忘年会の後、麻人の部屋で2人きりになって、2人でしかできないことをして、甘い夜を過ごそうと思っているに違いない。
プレゼントの交換 → 甘い言葉 → ピ――――(放送禁止っていうか、想像したくない)
絶対に↑こういう流れを頭の中で妄想している。
安藤君が麻人に体を寄せて、「高田、好きv」とか言って貰えると思っている。
絶対に思っている!!!
でも、あの安藤君じゃありえないから。
麻人はきっと、安藤君を今まで付き合ってきた女の子と同じように思っている。
「好き」に差がないということなんだろうけれど、相手は男だし。
女の子のように、プレゼントを貰ったり、ロマンチックなところに遊びに行ったり、甘い夜を過ごすことに夢みたり、そんなことはあり得ない。
何よりも、相手は安藤君なのだから。
それでも多分、きっと、麻人は安藤君に夢を見るんだろう。
安藤君に甘えられる、幸せな夢を。
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